ポリラインの作図

ポリラインとは、線分や円弧を連結した開いた(閉じた)シーケンスで、これらは1つの図形として扱われます。ポリラインの各セグメントの幅は、一定であるか、セグメントの長さに応じて細くなるかのいずれかです。

PLINEコマンドはインタラクティブに、ポイントを入力する開いた(閉じた)多角形を作成します。

BOUNDARYおよび-BOUNDARYコマンドは、他の図形によって定義された、囲まれた領域から閉じたポリラインを作成します。

JOINコマンドは、一連の接続した線、ポリライン、円弧からポリラインを作成します。

ポリラインは、以下のツールから実行できます:

  • 作成メニュー
  • 作成ツールバー
  • 作成リボンパネル
  • クワッド(図形未選択)の作成タブ

厚さプロパティは、ポリラインの高さを指定します。厚さ= 0(ゼロ)の場合、ポリラインと、一連の直線や円弧との間に視覚的な違いはありません。

デフォルトの厚さはTHICKNESSシステム変数によって保存されます。

高さプロパティは、ポリラインの平面とWCS(ワールド座標系)のXY平面との距離を指定します。

厚さ= 0(左)、厚さ= 50(中)、高さ= 50(右)

ポリラインは全体に対する編集、個々のセグメント毎に対する編集が可能です。また頂点の追加や削除もできます。

ゼロ幅のポリライン 一定の幅のポリライン テーパー幅のポリライン
Note:
  • FILLMODE = 0の場合、幅の広いポリラインや平面など、全体が塗りつぶされた図形のアウトラインのみが表示されます。
  • GRIPSシステム変数の値に応じて、ポリラインの端点と頂点(GRIPS=1)、または端点、頂点、頂点の中点(GRIPS=2)にグリップが付いています。
  • ポリラインには方向があり、その方向はPEDITコマンドの逆方向オプションで変更できます。

一般的な手順

  1. PLINEコマンドを起動します。

    プロンプト表示:ポリラインの視点、または[フォロー]<最後の点>:

  2. 点を指定します。

    プロンプト表示:次の点をセット、または [円弧 (A)/距離 (D)/半幅 (H)/幅 (W)]:

  3. 点を指定します。

    プロンプト表示:次の点をセット、または [円弧 (A)/距離 (D)/フォロー (F)/半幅 (H)/幅 (W)/元に戻す (U)]:

  4. 点を指定します。

    プロンプト表示:楕円軸の1番目の端、または [中心 (C)]:

    次の点をセット、または [円弧 (A)/閉じる (C)/距離 (D)/フォロー (F)/半幅 (H)/幅 (W)/元に戻す (U)]:

  5. 引き続きポイントを指定します。

  6. 以下のいずれかの操作を行います:

    • 閉じるオプションを選択すると、開始点に接続され、閉じたポリラインが作成されます。
    • 元に戻すオプションを選択して、前の頂点を削除します。
    • 終了するには右クリックまたはEnterを押します。

ポリラインの境界を作成します。

  1. BOUNDARYコマンドを起動します。

    境界ダイアログボックスが表示されます。

  2. 境界内の点をピックボタンをクリックします。

    ダイアログボックスが閉じます。

  3. 境界ポリラインを作成したい部分をクリックします。

    境界ポリラインが強調されます。

  4. (オプション)他にも境界ポリラインを作成する場合は、続けて点を選択します。

  5. 右クリックしてポリラインを承諾します。

    境界ダイアログボックスが開きます。

  6. OKボタンをクリックします。

    ポリラインが作成されます。