外部参照の操作

図面全体を外部参照としてカレントの図面にリンクさせることができます。図面をブロックとして挿入する場合、図面からすべての図形がカレントの図面に追加されますが、外部参照の場合は外部ファイルへのポインタがアタッチされます。外部参照の図形は現在の図面に表示されますが、図形自体は図面に追加されません。このため、外部参照をアタッチすれば、現在の図面ファイルのサイズが大幅に増加することはありません。

外部参照では、図面をブロックとして挿入する場合には利用できない機能も使用できます。図面をブロックとして挿入する場合、図形は図面に保存されます。挿入元の図面に変更を加えた場合、挿入先の図面には反映されません。しかし、外部参照をアタッチした場合は、元の図面ファイルに加えた変更が参照元の図面に反映されます。これらの変更は、外部参照を含む図面を開くたびに自動的に表示されます。元の図面が変更されたことがわかっている場合、図面での作業中いつでも外部参照をリロードすることができます。

外部参照は、コンポーネント図面からマスター図面を組み立てる際に有用です。グループ内の他のユーザーと作業を調整する場合にも外部参照を使用できます。外部参照を使用することで、図面ファイルのサイズを小さめに保つことができ、また常に最新バージョンの図面を確実に使用することができます。

XREFコマンド("external reference"の略)は、図面エクスプローラを介して、DWGファイルをカレント図面にアタッチします。

XREFコマンドは、コマンドラインからDWGファイルを現在の図面に添付します。

XATTACHコマンド("external attach"の略)は、ダイアログボックスを通して外部参照図面を添付します。

XCLIPコマンド("Xref clip"の略)は、外部参照された図面をクリップし、フロントとリアのクリッピング平面を調整します。

XDWGFADECTLシステム変数は、外部参照のフェーディングを制御します。0(フェーディングなし)~90までの値を設定できます。フェーディングファクターの対象はスクリーン表示のみで、印刷結果は影響されません。

XNOTIFYTIME システム変数は、 XREFNOTIFY 、 IMAGENOTIFY や PDFNOTIFY がオンの場合、外部参照リソース(リファレンス、添付の画像やPDF)の変更に対してチェックする頻度を定義します。

XREFNOTIFY システム変数は相互参照の紛失や変更に対して警告を出すかどうか決定します。