作図領域

作図を始めるときの最初の作業領域をモデル空間と言います。モデル空間は、ワールド座標系(WCS)やユーザー座標系(UCS)で二次元モデルや三次元モデルを作成するための作業領域です。BricsCADには、ペーパー空間と呼ばれる追加の作業領域が用意されています。各レイアウトは1枚の用紙を表します。1つの図面に最大255のペーパー空間レイアウトを作成できます。

モデル空間で表示および作業するには、モデルタブを使用します。作図領域の下部にある レイアウトタブの1つをクリックすると、ペーパー空間に切り替わります。

モデル空間

モデル空間は、画面全体に表示される1つのビューで構成されます。必要に応じて、ビューポートと呼ばれる追加のビューを作成して、図面や3Dモデルのさまざまなビューを表示できます。VPORTSコマンドを使用して、図面ビューポートを管理できます。

ビューポートはタイルとして表示されます。これらのビューポートのうち、一度に作業を行えるのは1つだけですが、すべてのビューポートが同時に更新されます。ビューポート内をクリックすると、カレントのビューポートになります。

ペーパー空間

ペーパー空間は、図面のペーパーレイアウトを表します。この作業領域では、用紙に図面を配置する場合と同様の方法で、図面のさまざまなビューを作成して配置できます。ペーパー空間では、モデル空間で表示しないキーノート、注釈、境界、タイトルブロックなど、印刷関連の図形を追加することもできます。

各図面には少なくとも1つのレイアウトがあり、1つまたは複数のレイアウトビューポートを作成することができます。レイアウトビューポートは、モデル空間の図面上のビューウィンドウと考えることができます。

レイアウトビューポートは、ペーパー空間レイアウトの任意の場所に配置できます。レイアウトビューポートごとに、尺度と画層の表示/非表示を設定できます。同じレイアウト内のすべてのビューポートを同時に印刷できます。

MVIEWコマンドを使用して、レイアウトビューポートを管理できます。

ペーパー空間には、図面の印刷時に以下の利点があります。
  • 複数のビューポートを作成して、複数のビューを印刷することができます。これらのビューごとに、図面の一部を同じ尺度で表示することも、異なる尺度で表示することもできます。
  • 複数のレイアウトを作成して、同じ図面を異なる印刷設定(ペン幅、プリンタ設定ファイル、線の太さ設定、図面の尺度など)で印刷できます。
  • キーノート、注釈、タイトルブロックなど、モデル自体に必須ではない印刷関連の図形を追加できます。