コマンド: PROFILEMANAGER
BricsCADでは、ユーザーごとにそれぞれの作画環境に適した設定をカスタマイズし、それをユーザープロファイルに保存することが可能です。例えば白の背景に限定されたセットのツールバーのプロファイル、またそれとは別にコマンドバーは無いがツールバーはすべて付けたプロファイル、3Dでも簡単に作画できるプロファイル等、様々なユーザープロファイルを作成することができます。さらに複数のユーザーが一台のPCを共有している場合も、各ユーザーは自分用の作画環境を作成し保存することができます。
ユーザープロファイルはファイルに保存して別のPCにインポートすることができます。そのためユーザーは自分用の設定をコピーして、それを別の、あるいは複数のPCに同時にインストールすることも可能です。
もしサードパーティのアプリケーションをBricsCADと一緒に使用すると、個々のアプリケーション用のユーザープロファイルが必要と思うかもしれません。
ユーザー・プロファイル・マネージャーは既存のプロファイルを一覧にするスタンドアロン型ツールで、ユーザープロファイルのロード, 作成, カレントの設定, コピー, 名前の変更, 削除,エキスポートおよびインポートに必要なすべての機能を提供します。
ユーザープロファイルの内容
ユーザープロファイルには作画環境に関する多くの設定が保存されています。ユーザープロファイルでBricsCADを起動させると、ユーザーによる変更は自動的にそれぞれの作画環境へと保存されます。
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メインCUIファイル
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カレントのワークスペース: BricsCAD には、2D作図、3Dモデリング、メカニカル、板金、BIM の5つの標準ワークスペースがあります。
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構成設定: レジストリ (
) とユーザー設定に保存されるすべてのシステム変数
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デフォルト印刷設定
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ダイアログウィンドウの設定(例: 設定 ダイアログの検索オプション)
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プロジェクト設定
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最近使用したパス
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ステータスバー設定
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プロパティバー設定
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ツールバーとメニュー構成
ユーザープロファイルマネージャーを起動させる
次のいずれかを実行します:
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BricsCADの実行時: ツールメニューのプロファイル管理を選択します。
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Windows スタートメニューから、すべてのプログラム > Bricsys > Bricscad > プロファイル管理を選択します。
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BricsCADプログラムフォルダ (例 C:\Program Files\Bricsys\Bricscad Vx)の userprofilemanager.exeをダブルクリックします。
ユーザープロファイルマネージャー ダイアログでは:
- チェックマーク:現在のプロファイルです。
- 作成: 初期設定(インストール先に保存)を使用して新規プロファイルを作成します。
- カレントをセット: 選択したプロファイルをカレントのプロファイルに設定します。次回起動時に使用されます。
- コピー: 選択したプロファイルをコピーし新しくプロファイルを作成します。
- 削除: 選択したプロファイルを削除します。
- 書き出し... : 選択したプロファイルをローカル端末上またはネットワーク上のディスクに保存します。
ファイルは.argの拡張子で保存されます。 - 読み込み... : ファイル(拡張子 .arg)に保存したプロファイルをクリックして開きます。
- 開始: 選択したユーザープロファイルでBricsCADを起動します。
- OK: ユーザープロファイル管理ダイアログを終了します。
- 利用可能なプロファイル一覧でプロファイルをダブルクリックすると、このプロファイルを使用してBricsCADが起動します。
ユーザープロファイルの作成
ユーザープロファイルを新規作成する:
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プロファイル管理を起動します。(例:Windows [スタート] > すべてのプログラム > Bricsys > Bricscad > プロファイル管理を選択)
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プロファイル管理の作成ボタンをクリックします。
プロファイルを作成ダイアログが表示します。 -
プロファイル名欄に新しいプロファイル名を入力します。
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(オプション) 説明欄に新しいプロファイルの説明を入力します。
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OK ボタンをクリックします。
利用できるプロファイルの一覧に新しいプロファイル名が追加されます。
新しいプロファイルの設定は、プログラム初期設定で作成されます。
注意 |
既存のプロファイルをコピーする場合は コピー オプションを使用して作成してください。 |
特定のユーザープロファイルでBricsCADを起動する
BricsCADを起動させると、前回カレントだったユーザープロファイルが使用されます。
GETSTARTED システム変数がオンの場合、起動時に ようこそ ダイアログボックスの起動ページが表示されます。このページで、使用するユーザープロファイルを選択できます。
特定のユーザプロファイルを使用してBricsCADを起動するためのデスクトップショートカットを作成するには、次のいずれかを実行します:
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ショートカットのターゲット設定に/P オプションを追加します。
ショートカット設定ダイアログを開くため、デスクトップでショートカットアイコンを右クリックし、コンテキストメニューからプロパティを選択します。
典型的なBricsCADのショートカットは以下の通りです。"C:\Program Files\Bricsys\Bricscad Vx\bricscad.exe" /P <ユーザープロファイル名> -
プロファイル管理を起動(例:Windows [スタート] > すべてのプログラム > Bricsys > Bricscad > プロファイル管理を選択)します。
既存のユーザプロファイルを選択します。
開始ボタンをクリックします。
注意 |
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別のユーザプロファイルを使用してBricsCADを再起動する
- ツール メニューから プロファイル管理 を選択します。
- 変更するプロファイル名を選択します。
- プロファイル管理ダイアログのカレントをセット ボタンをクリックします。
- BricsCADを終了し、再起動します。
注意 |
GETSTARTEDシステム変数がONの場合、起動時にようこそダイアログボックスの起動ページが表示され、使用するユーザープロファイルを選択できます。 |
ユーザープロファイルの管理
ユーザープロファイルの使用を開始すると、ユーザープロファイルのコピー、名前の変更、または削除が必要な場合があります。プロファイルをコピーすると、既存のプロファイルに基づいて新しいプロファイルを簡単に作成できます。
ユーザープロファイルをコピーするには:
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プロファイル管理を起動します。(例:Windows [スタート] > すべてのプログラム > Bricsys > Bricscad > プロファイル管理を選択)
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コピーするユーザプロファイルを選択します。
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コピーボタンをクリックします。
プロファイルをコピーダイアログが表示されます。 -
プロファイル名欄に新しいプロファイル名を入力します。
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(オプション) 説明欄に新しいプロファイルの説明を入力します。
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OKボタンをクリックするとプロファイルが作成されます。
ユーザープロファイルの名前を変更するには:
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プロファイル管理を起動します。(例:Windows [スタート] > すべてのプログラム > Bricsys > Bricscad > プロファイル管理を選択)
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名前を変更するユーザプロファイルを選択します。
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選択されたユーザープロファイル名をクリックします。
プロファイル名欄がアクティブになります。 -
プロファイル名欄に新しい名前を入力します。
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プロファイル名欄の外側をクリックします。
説明フィールドを編集するには:
- 説明を変更したいプロファイルを選択します。
- 説明欄を編集します。
ユーザープロファイルを削除するには:
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プロファイル管理を起動します。(例:Windows [スタート] > すべてのプログラム > Bricsys > Bricscad > プロファイル管理を選択)
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削除するユーザプロファイルを選択します。
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削除ボタンをクリックします。
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プロファイル削除の確認ダイアログボックスのはいボタンをクリックします。
注意 |
現在のプロファイルは削除できません。 |
ユーザープロファイルをエクスポートするには
- プロファイル管理を起動します。(例:Windows [スタート] > すべてのプログラム > Bricsys > Bricscad > プロファイル管理を選択)
- プロファイル一覧からエクスポートするプロファイルを選択します。
- 書き出しボタンをクリックします。
名前を付けて保存ダイアログが表示されます。 - ユーザープロファイルを保存するフォルダを選択します。
- (オプション)ファイル名欄のプロファイル名を編集します。
- 保存ボタンをクリックします。
ファイルは *.arg拡張子で保存されます。
ユーザープロファイルをインポートするには
- プロファイル管理を起動します。(例:Windows [スタート] > すべてのプログラム > Bricsys > Bricscad > プロファイル管理を選択)
- 読み込みボタンをクリックします。
ファイルを開くダイアログが表示されます。 - ユーザプロファイル(*.arg)ファイルを選択します。
- 開くボタンをクリックします。
プロファイルを読み込み ダイアログが表示されます。 - (オプション)プロファイル名に既存とは異なるプロファイル名を入力します。
- (オプション)説明欄を編集します。
- プロファイルを読み込み ダイアログのOKボタンをクリックします。
インポートされたプロファイル名が一覧に追加されます。
別のユーザーからユーザープロファイルをインポートするには
別ユーザーのユーザープロファイルをインポートすると、ユーザー独自のすべての検索パス(例: ローカルルートやローマブルルートのフォルダ - BricsCADユーザーファイルを参照)は依然としてその別ユーザーを照会するためフォルダーが検出されず、BricsCADを起動しようとしても「プログラムパラメータファイルが開けません:default.pgp」等のエラーメッセージが表示されます。
この問題を解決するには、次の手順を実行します:
1. Notepadなどのテキストエディタで、エキスポートされたユーザープロファイル(*.arg)を開きます。
2. ユーザー名に依存する参照先を環境変数に置換します。
Windows XPコンピュータの場合、C:\\Documents and Settings\\username を %USERPROFILE%. に置換します。
Windows VistaまたはWindows 7コンピュータの場合、C:\\Users\\username を %USERPROFILE%. に置換します。
3. 検索/置換機能を使うと、すべての参照先を素早く置き換えられます。
4. ユーザープロファイルを保存します。(*.arg)
5. 編集したユーザープロファイルをインポートします。
インポートしたプロファイルでBricsCADを起動します。
環境変数%USERPROFILE% はC:\\Users\\currentusernameに置き替わります。
注意 |
プロファイルの環境変数 %<variable_name>% フォーマットはV10.3.11.以上からサポートされています。 |