コマンド: BmMassProp
アセンブリは様々な素材でできた複数のパーツで構成されます。そうしたアセンブリの質量や重力の中心(重心)、慣性を正確に算出するために、BricsCADはパーツごとの密度をサポートします。
メカニカルコンポーネントの物理的マテリアルは、メカニカルブラウザのマテリアルプロパティで定義されます。
デフォルトでは、コンポーネントは挿入先または作成元のアセンブリの密度を継承します。
質量の単位を設定するには
-
設定ダイアログボックスを開きます。
-
図面 / 作図 / 作図単位でプロパティー単位を展開します。
-
質量プロパティのフォーマットチェックボックスを選択し、適切な単位による質量値のフォーマットを有効にします。
-
質量単位欄を選択し、参照 ボタン (
) をクリックして、MASSUNITSダイアログボックスで質量単位を指定します。
-
質量精度欄で精度を指定します。
-
設定ダイアログボックスを閉じます。
注意 |
質量単位の設定は質量値のみに影響を与えます。密度や慣性モーメント等、他のマスプロパティは、質量単位の設定に関わりなく、ミリ系はSI単位、インチ系はオンスやポンド等の単位でフォーマットされます。 |
マスプロパティを計算するには
BmMassProp コマンドを実行します。
マスプロパティの計算は、モデル全体を対象に行うことも、選択した3Dソリッドやサブコンポーネントを対象に行うこともできます。コマンドバーに、質量、体積、重心、慣性モーメント、慣性相乗モーメント、回転半径、重心についての主慣性モーメントとX-Y-Z方向の数値が表示されます。
または、ユーザー座標系(UCS)を慣性軸に合わせることもできます。その結果、コンポーネントの質量重心の中心がUCSの原点になり、重力下の製品挙動を調べる際などに役立ちます。