コマンド: 3DCOMPARE
2つの .dwgファイルに保存されている3Dソリッドやサーフェスなど(他のファイル形式からBricsCADに読み込んだモデルも含む)、2つの3Dモデルを比較することができます。このツールはメカニカルブラウザで大規模モデルを効率的に処理し、モデル間の違いを報告します。幾つかの表示モードがサポートされています。
定義
3Dモデルは、1つまたは複数の3Dソリッドやサーフェスが保存されている図面ファイル(.dwg)です。2つの3Dモデルを比較する時、BricsCADは最初にこれらを3D空間で整列させ、最大限の類似点を得ようと試みます。次に、これらの3Dソリッドやサーフェスのすべての面が所定の公差で幾何学的に比較されます。1つ目のファイルのあらゆる面と等しい面が2つ目のファイルにも存在する場合(または、その逆)、このようなモデルは等しいと見なされます。片方のファイルの特定の面と等しい面がもう片方のファイルにない場合や、このような面の一部分だけがもう片方のファイルの面の一部分と等しい場合は、違いが検出されます。このように、相違とは、面全体の等しい部分がもう片方のファイルで見つからない3Dソリッドやサーフェスの面全体または面の一部分を指します。相違が2つ以上ある場合、幾何学的に互いに隣接していれば、グループ化されます。
隣接する相違グループごとに「違い」ノードがメカニカルブラウザで作成されます。このノードを展開すると、ノードを構成する相違が表示されます。メカニカルブラウザで相違を選択すると、図面の対応するフィーチャーが強調表示されます。
ツールバー
3D比較手順は、ツールリボンバーの3D比較リボンパネルにあるツールを使い行えます。
表示
3DCOMPAREコマンドは、 Compare_<File_1>_<File_2>.dwg という名前の新しい .dwgドキュメントを作成します。比較されたモデルは外部参照としてこの図面に添付されます。比較という名前の専用レイアウトの2つのビューポートにそれぞれモデルが表示されます。
表示は3DCOMPAREMODEシステム変数によってコントロールします。3DCOMPAREMODEの値が 0 (ゼロ) 以外の場合、対応するモデルは半透明になり、相違箇所が色分けされて表示されます。また、メカニカルブラウザのコンテキストメニューを使い、特定の相違箇所を拡大表示できます。
違いを表示するには、以下のいずれかの手順を行います。
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左のビューポート (
) または 右のビューポート (
) ツールボタン(またはこれら両方)をクリックします。
どちらかのビューポート内でダブルクリックし、マウスまたはキーボードのショートカットを使い、表示を操作します(ズームイン/ズームアウト、回転等)。もう片方のビューポートの表示が自動的に同期し、両方のモデルの同じ箇所を詳細に比較することができます。 -
モデル空間で違いを見るには、単一 ツールボタン (
) をクリックします。