クワッド カーソル メニュー(クワッドとも言います)を使い、図形のグリップ編集を行うこともできます。多彩な編集操作を簡単なクリック操作で効率的に行え、グリップグリフで画面が雑然とならずに済みます。
クワッドは、次の用途に使用できます:
- 図形の簡単かつ迅速な編集。
- 作図の概要
クワッドをアクティブにする
クワッドの起動は、 QUADDISPLAY システム変数でコントロールします。
クワッドのオン/オフを切り替えるには、以下のいずれかの手順を行います。
- ステータスバーの クワッド 欄をクリックします。
- F12ファンクションキーを押します。
- 設定 ダイアログで QUADDISPLAY システム変数を編集します。
- コマンドバーに quaddisplay と入力し、オプションを選択します。
- クワッド右上の閉じるボタン(X)をクリックします。
クワッド設定の編集
-
ステータスバー のクワッド フィールドで右クリックします。 コンテキストメニューの 設定 を選択します。
設定 ダイアログの クワッド設定 が表示されます:-
クワッド表示: クワッドをいつ表示するか指定します。
- オフ:クワッドをオフに切り替えます。
- 1:図形にカーソルを合わせたときにクワッドを表示。カーソルを合わせた図形はハイライト表示されます。
- 2:図形を選択したときにクワッドを表示。
- 4:図形を選択していない場合や、図形にカーソルを合わせていない場合、右クリックでクワッドを表示。
- 8:現在の選択セットに含まれていない図形上にカーソルを合わせたときはクワッドを表示しません。クワッドを表示するには、右クリック時にクワッドを表示をオンに設定します。
-
クワッド デフォルト コマンドの起動: デフォルトのクワッド コマンドを起動する操作を設定します。
- 0:ボタンをクリック。
- 1:右クリック。
- クワッド ポップアップコーナー: カーソル位置に対するクワッドのポップアップ位置を、上、下、右中から選択して指定します。
- クワッド幅: 1行に表示するコマンドの数を定義します。デフォルト = 6コマンド
-
クワッド アイコンサイズ : 小さなアイコン(16 x 16 ピクセル)、大きなアイコン(32 x 32 ピクセル)、非常に大きなアイコン(64 x 64 ピクセル)。
小さなアイコン
大きなアイコン
非常に大きなアイコン
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クワッド アイコンスペース:クワッド ツールボタンのサイズを定義します。「狭い」、「ノーマル」、「広い」から選択できます。
狭い
ノーマル(N)
広い
- クワッド表示ディレイ:図形のハイライト表示からクワッドが表示されるまでの遅延時間をミリ秒単位で設定します。
- クワッド非表示ディレイ: クワッド非表示マージンの範囲外にカーソルを動かしたときにクワッドが非表示になるまでの遅延時間をミリ秒で設定します。
- クワッド非表示マージン:カーソルをクワッドから離せる距離をピクセル単位で設定します。この範囲外にカーソルを動かすと、クワッドが非表示になります。
- クワッド透明化:カーソルをクワッド非表示マージンの範囲内でクワッドから離したときにクワッドを透明化するかどうか定義します。
- クワッド ツールチップ ディレイ: ツールのヒントを表示するまでの遅延時間をミリ秒単位で設定します。負値にすると、ツールのヒントは表示されません。
- クワッド展開ディレイ:マウスカーソルを合わせてからクワッドが展開されるまでの遅延時間をミリ秒単位で設定します。
- クワッドの拡張タブのディレイ:マウスカーソルを合わせてからグループタブが展開されるまでの遅延時間をミリ秒単位で設定します。
- ロールオーバーのヒント:カーソルを合わせて動かしたときに図形のプロパティをクワッドに表示するかどうか指定します。
- ロールオーバーの不透明度:クワッドがロールオーバー状態のときにどの程度不透明に表示するか指定します。10(非常に透明)から100(完全に不透明)までの範囲で値を選択できます。
- ロールオーバー選択セット: 複数の図形を選択しているときのロールオーバーヒントの表示内容をコントロールします。
-
クワッド表示: クワッドをいつ表示するか指定します。
-
設定を編集するには、設定項目を選択し、以下のいずれかの手順を行います。
- 新しい値を入力する。
- チェックボックスをクリックする。
- オプションを選択します。
-
設定ダイアログを閉じます。
クワッドのレイアウト
クワッド カーソルメニューは、以下に応じて異なるレイアウトで表示されます。
- カーソルの下の図形タイプまたは現在の選択セット。
- 現在のワークスペース。
- 交差や正接などの幾何学的イベント。
- カーソルを図形の上に置くと、図形がハイライト表示され、クワッドには、この図形タイプで最近使用したコマンドが表示されます。
複数の図形がカーソルの下にある場合は、Tabキーを押して、すべての図形を順番にハイライト表示します。
QuadCommandLaunch = 1 の場合、クワッドを入力せずに右クリックしてコマンドを起動します。
QuadCommandLaunch = 0 の場合、コマンドボタンをクリックします。 -
ロールオーバーのヒント をオンに設定すると、カーソルを合わせた図形のプロパティがクワッドに表示されます。
クアッドディスプレイがオフになっていて、ロールオーバーヒントが表示される場合
:- SELECTIONPREVIEWの = 1又は3
- ROLLOVERTIPS = ON
- 編集するプロパティをクリックします:
各図形タイプに表示するプロパティは、カスタマイズダイアログボックスのプロパティタブで指定します。
左ペインで図形タイプを選択し、ロールオーバーペインでプロパティを確認します。
- カーソルをクワッドに合わせると、この図形種類で一番最近に使用したコマンドが表示されます。
下部には、コマンド カテゴリタブが幾つか表示されます。
- ボタンの数は、QuadWidth ユーザー設定によって制御されます。
- どのコマンドグループタブが表示されるかは、現在の ワークスペースによって異なります。 閉じたコマンドグループを切り替えるには、 ワークスペースコマンドグループを編集する を参照してください。
- アイコンをクリックしてコマンドを起動します。
- カーソルをタブに合わせると、コマンドグループが展開します。
アイコンをクリックしてコマンドを起動します。
註:クワッドが展開されたら、クワッドのタイトルバーをクリックしてロールオーバーのヒントを表示します。
クワッドを使用
-
操作する図形にカーソルを合わせます。
カーソルを合わせた図形がハイライト表示され、この図形種類で一番最近に使用したコマンドがクワッドに表示されます。 -
(オプション) さらに図形を選択します。
複数の図形を選択をご参照ください。 -
以下のいずれかを実行してください:
- QUADCOMMANDLAUNCH システム変数の設定値に応じて、右クリックするかクワッドをクリックして、一番最近に使用したコマンドを繰り返します。
- カーソルをクワッドに合わせ、別のコマンドを選択します。
クワッドのレイアウトをご参照ください。
-
コマンドを実行します。
チュートリアル:BricsCAD のクワッドカーソルを体験する
ここをクリック して視聴します
複数の図形選択
-
1つ目の図形にカーソルを合わせ、図形がハイライト表示されたらクリックします。
図形が選択され、ハイライト表示されたままになります。 -
次の図形にカーソルを合わせ、図形がハイライト表示されたらクリックします。
図形が選択セットに追加され、ハイライト表示されたままになります。 -
(オプション) ステップ2を繰り返し、さらに図形を選択します。
-
(オプション) 選択した図形にカーソルを合わせ、Shiftキーを押したままクリックします。
図形が選択セットから削除されます。
補足 |
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面またはソリッドのエッジを選択する
コマンド: DmSelectEdges
-
複数の面やソリッドを選択します。
複数の図形選択をご参照ください。 -
クワッドカーソルメニューの モデル コマンドグループで エッジ選択 ツール (
) をクリックします。
選択した面やソリッドのすべてのエッジが選択されます。 -
(オプション) 選択セットからエッジを削除するには、Shiftキーを押したままエッジをクリックします。
クワッドを使い図形を作成する
システム変数QUADDISPLAYのフラグ 4 (= 右クリックでクワッドを表示)が設定されている場合、図形作成コマンドをクワッド(選択なしクワッド)で使用できます。
右クリック時にクワッドを表示 オプションを設定するには、ステータスバーで クワッド 欄を右クリックし、コンテキストメニューで目的のオプションを選択します。
クワッドで利用可能な作図コマンド:
- 一番最近に使用したコマンド。使用可能なコマンドの数は、QuadWidth ユーザー設定によって異なります。
- 幾つかのコマンドグループタブ。表示されるタブは、現在の ワークスペースによって異なります。
註 |
カーソルが図形の上にあるときに、マウスの右ボタンを長押しすると 選択無しクワッドが表示されます。 |
クワッドのカスタマイズ
カスタマイズ/クワッドダイアログボックスを開くには、以下のいずれかの手順で行います。
カスタマイズ/クワッド ダイアログボックスのセクションタブのうち、以下の2つのタブでクワッドをカスタマイズできます。
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クワッド セクション:
リボンタブをカスタマイズする方法と同様に、すべてのクワッドタブの名前と内容をこのセクションで指定することができます。クワッドタブの作成、コピー、名前変更、削除を行えます。クワッドタブの内容を管理するには、ダイアログの右側からボタンをドラッグするか、右クリックしてコンテキストメニューを表示し、クワッドボタンを追加、名前変更、移動、削除します。ダイアログの右側には、クワッドに表示可能なすべてのボタンが一覧表示されます。CUIファイルで定義されているツールに加え、最後尾にある新しい項目「内蔵」には内部定義のクワッドボタンが一覧表示されます。これらの内蔵ボタンはツールと似ていますが、編集することはできず、ボタンの名前、アイコン、コマンド文字列等は読み取り専用です。カーソルを図形に合わせたときにクワッドに特定のボタンを表示するかどうかの指定条件は、「オブジェクト フィルタ」プロパティでクワッドボタンごとに個別に指定します(オブジェクト コンテキストメニュー項目の設定と同様の方法で行います)。内蔵クワッドボタンのオブジェクト フィルタを編集することはできません。 -
ワークスペース セクション:
クワッドで使用可能にするクワッドタブ、表示順序、表示させるワークスペースをこのセクションで定義します。このインターフェースでは、クワッドタブ全体を追加、移動、削除することができます。ワークスペース セクションでは、クワッドタブの内容は表示されず、編集もできません。編集する場合は、クワッド セクションで行います。クワッド セクションで新しく作成したクワッドタブは、すべてのワークスペースで自動的にクワッドに追加されます。
ワークスペースのクワッド タブ編集
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カーソルをツールバーに合わせ、右クリックしてコンテキストメニューから [カスタマイズ] を選択します。
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カスタマイズ ダイアログボックスで ワークスペース タブをクリックします。
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編集したいワークスペースを展開します。
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クワッド タブ 一覧を展開します。
非表示に設定しているタブはグレー表示されます。
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タブを使用可能にするかどうか設定するには、タブを選択し、プロパティ グリッドの 表示 欄をクリックして はい または いいえ を選択します。
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タブを追加するには、以下のいずれかの手順で行います。
- クワッドタブ ノードを右クリックし、コンテキストメニューから [クワッドタブを追加] を選択してタブを追加します。新しいタブは一覧の最後尾に追加されます。
- タブを選択し、右クリックしてコンテキストメニューから [挿入] を選択してタブを追加します。新しいタブは選択したタブの上に追加されます。
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リボンタブを選択 ダイアログで、挿入するタブを選択して OK ボタンをクリックします。
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タブを削除するには、タブを選択し、右クリックしてコンテキストメニューから[削除] を選択します。
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タブの表示順を変更するには、一覧内でタブをドラッグ&ドロップして移動します。