コマンド:BimInsert
概要:このレッスンでは、ソリッドに窓やドアを挿入したり編集する方法を学びます。
レッスンの目的:
レッスン終了後に、できるようになること:
- 3Dモデルにブロック参照として、窓やドアを挿入します。
- 窓やドアのパラメータを編集します。
- 3Dソリッドの面に挿入されたドアや窓を移動します。
- 同じ3Dソリッドに挿入図形のコピーを配置します。
- 既存の挿入を別の挿入に置換します。
チュートリアル :BIM挿入ツールの使い方
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About
BricsCADでは、 BIM挿入ツールを使用すると、3Dソリッドの任意の面に窓やドアなどのコンポーネントを挿入することができます。通常は定義済みの窓やドアを挿入するために使用されます。
このコマンドの詳細については、コマンドリファレンスの記事 BmInsert をご覧ください。
窓やドアの位置をコントロール
ソリッド(壁)面でウィンドウの位置をコントロールするには、以下の機能を利用すると作図が容易になります。
- ダイナミック寸法:.3Dソリッド面上に窓またはドアを配置する際に、開口部の境界長方形の各エッジの中央から3Dソリッド面上で最も近い平行なエッジまでのダイナミック寸法が作成されます。ステータス バーのダイナミック欄をチェックしてダイナミック寸法がアクティブであることを確認し、ステータス バーの DUCS フィールドをチェックしてダイナミックUCSがアクティブであることを確認します。
ダイナミックUCS は、ウィンドウをソリッドの面に合わせます。カーソルが面に入る面のエッジは、X 軸の方向を定義します。シフトキーを押して UCS を一時的にロックし、ソリッドの面外の参照点を使用できるようにします。ロックを解除するには、もう一度シフトキーを押します。 - 一時的なトラッキングポイント: マウスホイールをクリックするか、図形スナップツールバーの 複数の一時的なトラッキングポイントツールボタン(
)を押して、一時的なポイントを指定します。
- OSNAPZ: : このシステム変数がONの場合、任意の図形のスナップ点のZ値は、システム変数ELEVATIONの現在の値に置き換えられます。ELEVATION=0の場合、実体のスナップ点は、固体の面に強制的に横たわることになります。OSNAPZは、図形スナップツールバーの「図形スナップの昇降を無視する」ツールボタン(
)によって切り替えられます。ツールボタンの状態(押されているかどうか)は、OSNAPZの現在の値を示しています。
- 図形のスナップをーZ値にする:図形スナップツールバーの負のZ座標への図形スナップツールボタン(
)を押して、選択した面の後ろにあるポイントに図形スナップを有効にします。OSNAPZがオンの場合、点は選択された面に投影されます。
手順:窓やドアを挿入
註:ダイナミックUCS(DUCS)とダイナミック寸法(DYN)がアクティブであることを確認してください。
- 選択なしクワッドから BIM挿入を選択します。
ファイルエクスプローラが開きます(1)。デフォルトでは、定義済みのドアと窓のライブラリに移動します。もしそうでなければ、このライブラリは以下のパスにあります。C:\Users\<User>\AppData\Roaming\Bricsys\BricsCAD\V19x64\en_US\Support\Bim\Components\
註: これはデフォルトでは隠しフォルダになっているので、最初に隠しフォルダを表示する必要があるかもしれません。
もちろん、自分で定義した窓やドアを挿入することも可能です。
- 図面に挿入する窓やドアを選択します。
選択した挿図形入がカーソル (2)にアタッチされます。ソリッドの面の上を移動すると、カーソルの下の面に挿入図形が位置合わせされます。壁の開始面(3)、終了面(4)、上面(5)
HKAがONの場合、BIM挿入ホットキーアシスタントウィジェット(7)が画面下部に表示され、利用可能なオプションが表示されます。壁やドアの挿入位置を調整するには、「位置選択」(8)オプションを使用します。CTRLキーを押して「サイズの更新」オプション(9)を使用して、挿入図形の幅と高さを指定します。幅 (10) と高さ (11) 欄には、挿入図形のカレントの寸法が表示されます。
- ダイナミック寸法欄を使用し、選択窓やドアを配置するために、次のいずれかの操作を行います:
- TAB キーを押してダイナミック寸法欄の 1 つを選択し、値を入力してから TAB キーを押して寸法をロックします。
ロックされたディメンジョンは赤 (12) に変わります。 - TAB キーを押して次のダイナミック寸法欄の 1 つを選択し、値を入力してから TAB キーを押し、寸法をロックします。
ロックされた寸法は赤に変わります(13)。
手順:挿入図形のパラメータを編集
窓/ドアの元図面でパラメータが定義されている場合、これらのパラメータを使い窓/ドアを個別に編集することができます。
-
図面内の任意のドアや窓を選択します。 各種パラメータの現在の値がプロパティパネルのパラメータセクションに表示されます。 下の図では、窓のパラメータがプロパティパネルに示されています。
- 変更したいパラメータを選択し、設定欄に値を入力します。
挿入図形を移動
BricsCADでは、ソリッドの面内で挿入図形を移動させるには2つの方法があります。最初の方法は、挿入図形を選択した後に距離欄を使用します。2 つ目の方法は、挿入図形によって作られた開口部の内側の面に適用されると、挿入図形を垂直または水平に移動させることができる プッシュ/プル ツールを使用して行う方法です。
手順:距離欄を使用
- モデル内の挿入図形を選択します。
挿入図形から親ソリッドの最も近い平行面までのカレントの距離が表示されます: - 距離欄をダブルクリックし、値を入力してEnterキーを押します。
手順:プッシュ/プルを使用して挿入図形を移動
- 挿入図形を上下に移動させるには、カーソルを挿入図形によって作られた開口部(14)の上面または下面の内周面に合わせてください。または、挿入図形を水平方向に移動させるには、挿入図形によって作られた開口部(15)の左または右の内周面にカーソルを合わせます。
- 面がハイライトされたら、クワッド から DmPushPull を選択します。上または下の内側の面がハイライトされている場合、挿入図形は垂直に移動します。
左または右の内側の面がハイライトされると、挿入図形は水平方向に移動します。
- 挿入図形の移動プロセスを完了するには、次のいずれかの操作を行います。
- 1点を指定します。
- ダイナミック寸法欄に値を入力します。
挿入図形のコピー
挿入図形のコピーを挿入
挿入図形にカーソルを合わせます。挿入図形がハイライトされたら、クワッド のBIMコマンドグループでBimInsertを選択します。
プロンプト表示:挿入基点を選択、または [編集(E)]:手順2以降の「窓とドアの挿入」の手順に進みます。
ソリッドに挿入図形をコピー
コピーツールは、挿入図形のコピーを同じソリッドに配置するために使用することができます。コピーツールの繰り返しオプションを使うと、同じ間隔で一連のコピーを作成することができます。
註:コピーの移動ベクトルは、壁の面に平行でなければなりません。元図形の窓やドアが配置されている壁の向きが、現在のUCSのX軸またはY軸と平行でない場合は、 UCS コマンドの 面 オプションを使用してUCSの位置を合わせます。
手順:壁面に挿入図形をコピー
註:ダイナミックUCS(DUCS)とダイナミック寸法(DYN)がアクティブであることを確認します。
- BIM挿入ツールを使用して挿入図形を選択します。
プロンプト表示:挿入基点を選択、または [編集(E)]:
- 壁面に挿入図形を配置します。
挿入図形は壁面に合わせてください。
- 次に、挿入図形にカーソルを合わせてコピーを作成します。挿入図形がハイライト表示されたら、クワッド の編集コマンドグループで複写を選択します。
プロンプト表示:基点を指示 [移動距離(D)/モード(O)] :<Displacement>:
- 作図エリア内のポイントを選択します。
プロンプト表示 :2点目を入力 [元に戻す(U)/繰り返し(R)/終了(E)]:<Use base point as displacement>
- ベース点の座標から移動距離を指定します。
註:変位は、コピーを配置する距離を指定します。
ダイナミック寸法欄(16,17)を使用して変位を指定することができます。
プロンプト表示:2点目を入力 [元に戻す(U)/繰り返し(R)/終了(E)]:
- オプションとして、繰り返しオプションを使用して、各コピーの変位距離を同じに保ったまま挿入図形の複数のコピーを作成することができます。
- コピーをOKするには、Enterを押します。
挿入図形の置換
挿入図形を選択します。
選択した挿入図形のプロパティが プロパティバーに表示されます。パラメータグループでファイルプロパティを選択します。
参照 ボタン (
) をクリックします。 ファイルダイアログが表示されます。
挿入図形の置換ファイルを選択し、ダブルクリックするか、 ファイルを選択 ダイアログの 開く ボタンをクリックします。
挿入図形が置換されます。