概要:このレッスンでは、図面エクスプローラを使い、現在のモデルに図面(DWG)ファイルをアタッチしたり、アタッチを解除する方法を学びます。
レッスンの目的
レッスン終了後に、できるようになること:
- マスターモデルに外部参照モデルをアタッチする。
- マスターモデルで外部参照のアタッチ解除、リロード、アンロードを行う。
外部参照について
外部参照を使用することで、現在の BIM モデルに任意のモデルを挿入することができます。 モデルをコピーする代わりに、ソースモデルへの参照のみがマスターモデルに保存されます。 現在のモデルのファイルサイズを大幅に大きくすることなく、1 つのマスターモデルに複数のモデルをアタッチすることができます。 外部参照の使用にはさらに利点があり、設計チームのさまざまなメンバーがソースモデルを同時に編集でき、またマスターモデルは常に更新されるので、各ソースモデルの最新版が示されます。
注: XDWGFADECTL システム変数を使い、外部参照図形と現在の図面内の図形を区別することができます。 このシステム変数を設定することで、外部参照をフェード表示することができます。 フェード表示のデフォルト値を変更するには、0(フェードなし)~ 90 の範囲で値を設定します。
アクセス
キーボード: xref
手順: 現在の図面で外部参照を管理する
- [図面エクスプローラ] ダイアログボックスを開き、[外部参照設定] セクションをクリックします。
外部参照のプレビューペインが表示され、モデルをアタッチしたり、リスト上の既存の外部参照を管理することができます。
下図に、外部参照のプレビューペインを示します。
外部参照(1) | [外部参照設定] セクションを表示します。 |
参照をアタッチ(2) | モデルを外部参照としてアタッチします。 |
外部参照を取り外し(3) | 選択した外部参照を現在のモデルから完全に削除します。 |
外部参照の再ロード(4) | 選択した外部参照を再ロードします。 ソースモデルが変更されている場合に、更新されたバージョンをマスターモデルで見たいときに有用です。 |
外部参照の解除(5) | 選択した外部参照をアンロードします。 外部参照は非表示になります。 |
外部参照をバインド(6) | 現在の図面にソースモデルを恒久的にマージします。 現在の図面に外部参照をマージすると、外部参照は図面の一部になります。 この外部参照への参照が図面エクスプローラから消えます。 |
外部参照を挿入(7) | 外部参照をブロックに変換します。 |
外部参照を開く(8) | 参照図面を開きます。 |
詳細なビュー(9) | 外部参照の詳細を表示します。 |
アイコン表示(10) | 外部参照のアイコンを表示します。 |
ツリー表示(11) | 外部参照間の関係をツリー表示で示します。 |
- 外部参照モデルをアタッチするには、[図面エクスプローラ] ダイアログボックスの [参照をアタッチ] ツールボタンをクリックします。
[参照ファイルを選択] ダイアログボックスが表示されます。
下図に、[参照ファイルを選択] ダイアログボックスを示します。 このダイアログボックスから、メインモデルにアタッチしたい DWG ファイルを選択して、[開く] をクリックします。
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次に、[外部参照をアタッチ] ダイアログボックスが表示されます。
下図に、[外部参照をアタッチ] ダイアログボックスを示します。 [外部参照をアタッチ] ダイアログボックスの各オプションを下表に示します。 このダイアログボックスから、適用するオプションを選択し、OK をクリックします。
[パス] フィールド(12) | 選択した図面のフルパスを表示します。 |
パスの種類(13) |
「フルパス」、「相対パス」、「パス無し」から選択可能です。 フルパス: 外部参照を含む図面を別の場所に移動すると、 BricsCAD はこの外部参照を以前の場所で検索し続けるので、見つけることができません。 相対パス: 外部参照を含む図面を別の場所に移動すると、新しい場所に新しいファイルパスが作成されます。 ファイルフォルダは、最初のものと同じフォルダ構造で正しく設定されます。 |
外部参照の種類(14) |
参照の種類には、アタッチとオーバーレイがあります。 アタッチ: 入れ子状の外部参照を含む、すべての外部参照をアタッチします。 例えば、第 1 レベルの外部参照「X」に入れ子状の外部参照「Y」と「Z」が含まれています。 [アタッチ] オプションを選択すると、第 1 レベルの外部参照と入れ子状の外部参照 Y と Z が図面にアタッチされます。 オーバーレイ: 第 1 レベルの外部参照(X)だけをアタッチし、入れ子状の外部参照(Y、Z)はロードされません。 また、このオプションを選択すると、循環参照を防ぐことができます。 |
挿入位置(15) | 挿入位置を画面上で指定するか、 X、Y、Z フィールドに値を入力して指定することができます。 |
尺度 (16) | 尺度を画面上で指定するか、X、Y、Z フィールドに値を入力して指定することができます。 X フィールドで尺度を指定するには、[均等目盛] オプションを選択します。 |
回転 (17) | 回転角度を画面上で指定するか、[角度] フィールドに値を入力して指定することができます。 の |
BIM 分類からBIM 外部参照オプションを使用すると、モデルを外部参照として分類することができます。 情報の識別は、現在のモデルまたはプロジェクト データベースでは明示的に表されません。 このような情報は、別のプロジェクトにモデルをアタッチすると表示されます。 操作方法は、上記の手順に従ってください。
下図は、外部参照として分類されているモデルをアタッチするとプロパティパネルに表示される BIM 分類です。
- 既存の外部参照のアタッチを解除するは、アタッチ解除したい外部参照をメインモデルで選択し、[図面エクスプローラ] ダイアログボックスで [外部参照を取り外し] ツールボタンをクリックします。
選択した外部参照のアタッチが解除されます。
注:複数の外部参照を選択したり、選択した外部参照の選択を解除するには、Ctrlキーを押したまま外部参照を選択します。
- 既存の外部参照のロードを解除して再ロードするには、次のいずれかの操作を行います。
- ロードされている外部参照の [ロード] (18) 列をクリックします。
メインモデルからこの外部参照のロードが解除されます。
外部参照を再ロードするには、この外部参照の [ロード] チェックボックスを選択します。
- 外部参照を選択し、[詳細] ツールバーの [外部参照の解除](19)ツールボタンをクリックします。
ロード解除した外部参照を選択し、[外部参照の再ロード](20)ツールボタンをクリックします。
下図に、図面エクスプローラの [ロード] 列、[外部参照の解除] と [外部参照の再ロード] ツールボタンを示します。
- アタッチの種類を変更するには、既存の外部参照の [種類] 列をクリックして、「アタッチ」から「オーバーレイ」(または、その逆)に切り替えます。 同様にして、外部参照の [保存パス] 列とオーバーレイの [パスを検索] 列を変更することができます。
- X をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。 行われた変更は、図面エクスプローラを閉じると反映されます。