コマンド:BimStair
概要: BricsCAD BIMでは、階段ツールは2回のクリックで階段を作成できます。
階段ツールで要求されるのはクリック2回です:最初のステップと最後のステップの各1回。
- 階段の最初と最後のポイントを選択するだけで、完全にパラメトリックな一まとまりの階段を作成でき、完全なBIMデータとプロパティが自動的に割り当てられます。
- 一直線の階段、L字型の階段、U字型の階段を作成します。
- 壁やスラブ、隙間にスナップして簡単に配置できます。
About
階段ツールは、たった2回のクリックでプロジェクトの階段のカスタムフライトを追加できる強力なツールです。必要に応じてデフォルトの階段設定を変更することができます。階段ツールは、これらの要件に合わせて自動的に試行します。一直線の階段、L字型の階段、U字型の階段を作成することができます。
このコマンドの詳細については、コマンドリファレンスの記事、 BimStairを参照してください。
直線状の階段を作成
クワッドから階段ツールを選択します(1)。
スラブにカーソルを合わせます。階段カーソルが表示されます(2)。これは一段目の位置を示しています。カーソルの位置が無効な場合は、カーソルが赤くなります(3)。
註:ダイナミック寸法(DYN)がオンになっている場合、DYN ボックスに寸法を入力して階段の相対位置を調整できます。入力欄を切り替えるには、Tab キーを使用します。
一段目の方向を反転させるには、反転ボタン(4)をクリックするか、「F」と入力します。
最初のステップの方向を 90°回転させるには、四半回転ボタン (5) をクリックするか、「Q」と入力します。
註:カーソルが壁やスラブの端に近い位置にある場合、カーソルは自動的に反転したり、四半回転します。
カーソルが定位置になったら、マウスをクリックします。階段が始まったスラブは、その下の階段の視界を遮っている場合、透明になります。
直線状の階段を作成するには、マウスを一段目に対して直角に配置します。
註:作成される階段のライブプレビュー(青)は、ダイナミックにマウスに追従します(6).。階段ツールは、下のアニメーションで見ることができるように、現在の設定に対応する構成に自動的にスナップします。最適な設定がされると、このプレビューは濃い青で表示されます。カーソルを正しい位置に合わせたら、左クリックします。階段が作成されます。上部スラブ(7)に穴が自動的に生成されます。
L字型の階段を作成
クワッドから階段ツールを選択します。
スラブにカーソルを合わせます。階段カーソルが表示されます。階段カーソルが正しい位置になったら左クリックします。
L字型階段を作成するには、カーソルを垂直に動かします(8)。
註:作成する階段のフライトの ライブプレビュー(青)は、ダイナミックにマウスの動きに追従します(8)。 階段ツールが自動的に設定ダイアログで指定した寸法で階段その対応の最適な構成を見つけようとします。 これは、最適な構成にスナップし、少し濃い色でこのプレビューが表示されます。プレビューを見て問題なければ、左クリックします。階段が作成され、穴が自動的に生成されます(9)。穴がL字型になる場合があります。
U字型の階段を作成
クワッドから階段ツールを選択します。
スラブにカーソルを合わせます。階段カーソルが表示されます。階段カーソルが正しい位置に来たら左クリックします。
カーソルを移動させます。2番目のカーソルの方向が1番目のカーソルに対して180°回転するように、「Q」と入力してEnterを押す必要があるかもしれません。
註:作成される階段のライブプレビュー(青)は、ダイナミックにマウスの動きに追従します(10)。階段ツールは、現在の設定に対応する構成に自動的にスナップします。最適な設定が満たされると、このプレビューは濃い青で表示されます。-
U字型の階段は、下記の2種類を切り替えられます:
- 中間セクションは、段差を含む(10)。
- 中間セクションは、踊り場になる(11)。この2つのモードは、「U」と入力して「Enter」を押すことで切り替えることができます。
既存の開口部に階段を作成
時には、開口部が既存のスラブの端から始まる階段を作成する必要があります。
上の例では、異なる階を階段で接続する必要があります。しかし、開口部を設ける必要はありません。
クワッドから階段ツールを選択します。
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スラブのエッジ付近に階段カーソルを置きます(12)。 カーソルが自動的にエッジの外側にスナップします。
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こうすることで、上記のような階段を作成することができます。
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一番低いところからスタートして階段を作ることもできます。今回は1階のスタート地点を選択します。(13)
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2階のスラブのエッジにカーソルを合わせます。階段カーソルは自動的にこのスラブのエッジにスナップします。左クリックして階段を作成します。
階段ツールの設定を変更
階段の設定は、階段ツールコマンド起動後の階段ツールメニューの「階段設定」ボタンをクリックするか、又は設定ダイアログを開いて「階段」と検索するだけで変更できます。
階段を編集
プロパティパネルの階段ツールで作成した階段の複数のパラメータを調整することができます。これらのパラメータには以下が含まれます。
Height_Staircase | 階段の全体的な高さ。高さは上部で固定されており、ベースから調整します。 |
Stair_Width | 階段の幅。階段を選択すると、上部スラブ(x)に緑色の点が表示されます。この点は、階段の挿入ポイントを示しています。この点が階段の中央にある場合、階段の幅は中央から広がっていきます。側方にある場合、例えば階段が壁に取り付けられている場合などは、ドット(×)から離れた側方のみが広くなります。 |
Ideal_Riser_Height | 理想的な蹴上げの高さ。階段を作成するとき、実際の蹴上げは、理想的な蹴上げと階段の高さに基づいて計算されます。これにより、蹴上げは、理想的な蹴上げにできるだけ近づくように等分割されます。 |
Thickness_Step | 段差の厚み。段差の上面は、下に向かって厚みが増すように固定されています。 |
Nosing | 段鼻。後続のトレッド間の重なりの水平距離。 |
Length_StairFlight_0 | 階段の長さ。この値を下げると長さが短くなります。踏面の長さは、階段のすべてのフライトの合計の長さに応じて定義されます。 |
Length_StairFlight_1 | 階段の長さオプション1。この値を下げると長さが短くなります。踏面の長さは、すべての階段の合計の長さに応じて定義されます。 |
Length_StairFlight_2 | 階段の長さオプション2。この値を下げると長さが短くなります。踏面の長さは、すべての階段の合計の長さに応じて定義されます。 |
階段ツールで作成した階段を、移動コマンドを使用して再配置することができます。又は、ダイナミック寸法(DYN)が有効な場合は、DYN ボックスに寸法を入力して階段の相対位置を調整することができます。入力ボックス間を移動するには、Tab キーを使用します。
階段ツールで作成された階段を複雑に編集するには、BEditコマンドを使用してブロック定義を編集します。BEditモードでは、メカニカルブラウザに移動し、階段に適用されるすべての拘束を確認して編集することができます。