選択とグリップ設定
図面内の図形を選択する場合、選択方法と選択した図形の表示(例:グリップの表示/非表示)はいくつかの設定によって制御されます。
選択設定
ほとんどの選択設定は、設定ダイアログボックスのプログラムオプション設定カテゴリの選択設定グループにあります。
名前 | システム変数 | 説明 |
---|---|---|
ハイライト | HIGHLIGHT | 選択したときに図形が画面上でハイライト表示されるかどうかを指定します。 |
イメージ ハイライト | IMAGEHLT | ラスターイメージ選択時、全体をハイライトさせるか、輪郭だけをハイライトさせるかを指定します。 |
追加で指示 | PICKADD | 後続の選択が現在の選択セットを置き換えるか、追加するかを制御します。 オン:追加の図形を選択すると、選択セットが拡張されます。Shiftを押しながら、選択セットから図形を削除します。 オフ:選択セットに図形を追加することはできません。新しく選択された1つまたは複数の図形が、既存の選択セットを置き換えます。しかし、 Shiftを押したままの場合は、図形を追加することができます。Shiftを押しながらすでに選択されている図形を選択すると、この図形は選択セットから削除されます。 |
自動で指示 | PICKAUTO |
図形の選択時に、自動窓選択(内側または交差)を指定します。 選択されたオプションの合計がビットコードとして保存されます。 負の値:窓選択を無効にし、現在の値を保存します。 1 = クリックしたときにマウスが図形上に無ければ、窓選択を作図します。 2 =ドラッグしたときにマウスが図形の上にある場合、窓選択を作図します。 4 = クリックしたときにマウスが図形上に無ければ、投げ縄選択を作図します。 |
ピック ボックス | PICKBOX | 選択カーソル()の端にある小さい四角形のサイズを定義します。クリックして図形を選択する場合、ピックボックスがその図形に触れるか、重なっている必要があります。 ピックボックスの規定値は3です。 |
ドラッグしながら指示 | PICKDRAG | 窓選択の作図方法を指定します。 オン:ドラッグして窓選択を定義します。マウスの左ボタンを押したまま長方形の最初のコーナーを定義し、マウスを動かして窓選択のサイズの所でマウスボタンを離して反対側のコーナーを定義します。 オフ:2点のコーナーをクリックして、窓選択を定義します。 |
最初に指示 | PICKFIRST | 図形をコマンドの起動前に選択するか、起動後に選択するかを制御します。 オン:最初に選択セットを作成してからコマンドを起動します。 オフ:最初にコマンドを起動してから選択図形を作成します。 |
指示スタイル | PICKSTYLE |
グループ選択と関連付けハッチング選択を指定します。 0 = グループ選択または関連付けハッチング選択のいずれか。 1 = グループ選択:選択可能なグループのメンバーが選択された場合、そのグループのすべてのメンバーが選択されます。 2 = 関連付けハッチング選択:どちらかを選択すると、ハッチングとその境界線が選択されます。ハッチングまたは境界線(未サポート) 3 = グループおよび関連するハッチングを選択します。 |
SELECTSIMILARの合致オプション | SELECTSIMILARMODE | SELECTSIMILARコマンドで選択するときに同じ種類の図形として一致させる必要のあるプロパティを指定します。 |
選択領域 | SELECTIONAREA | 選択領域の表示効果を指定します。 |
選択領域の不透明度 | SELECTIONAREAOPACITY | 選択領域の透明度を指定します。値を高く設定するほど、選択領域はより不透明になります。 |
交差領域の色 | CROSSINGAREACOLOR | 交差選択領域の色を指定します。 |
ウィンドウ領域の色 | WINDOWAREACOLOR | ウィンドウ選択領域の色を指定します。 |
選択プレビュー表示 | SELECTIONPREVIEW |
カーソルを図形の上に合わせた時の図形のハイライトを制御します。 0 = ハイライトにしない 1 = 有効になっているコマンドがない時 2 = コマンドが図形の選択を指示する時 3 = 有効になっているコマンドがなく、またコマンドが図形の選択を指示する時 クワッドメニューがアクティブな場合、コマンドで図形の選択を求められない限りSELECTIONPREVIEWは無視されます。 |
選択プレビュー効果 | PREVIEWEFFECT | ハイライトされた図形の外観を制御します。0 = 破線、1 = 太線、2 = 太い破線(未サポート) |
選択プレビューフィルタ | PREVIEWFILTER |
どの図形タイプを選択プレビューから除外するかを制御します。 オプションは以下の通りです:
|
選択のハイライトスタイル | HIGHLIGHTEFFECT |
ハイライト方法を指定します: 0 = 破線 1 = 異色 2 = 太線 3 = 異色と太線 |
選択のハイライト色 | HIGHLIGHTCOLOR | HIGHLIGHTEFFECTが1または3の場合に使用するハイライト色を指定します。 |
選択モード | SELECTIONMODES |
選択プレビューでハイライト表示するサブ図形を指定します。 設定値は、選択したすべてのオプションの値を合計したビットコードとして保存されます。 モード選択ツールバーのボタンをクリックしてSELECTIONMODESの値を設定します。押されたボタンは、オプションが選択されていることを示します。 1 = 3Dソリッドエッジの検出を有効() 2 = 3Dソリッド面の検出を有効()* 4 = 境界検出を有効() コマンドがアクティブでない場合、現在の座標系のXY平面または3Dソリッドの面の閉じた境界をハイライト表示するかどうかを制御します。 BOUNDARYCOLORシステム変数は、検出された境界をハイライト表示するための色を指定します。 * Ctrlを押したままにすると、面の選択オプションの状態が切り替わります。オンの場合は3Dソリッドを選択でき、オフの場合はソリッド面を選択できます。 カーソルを同じ位置に置いたままTabを繰り返し押すと、下にあるサブ図形がすべて順番にハイライトされます。 窓選択も参照してください。 |
拘束バー表示 | CONSTRAINTBARDISPLAY | 作成時または選択時の、幾何拘束の表示を制御します。 |
ダイナミック拘束モード | DYNCONSTRAINTMODE | 拘束された図形が選択されたときに、非表示にされていた寸法拘束の表示を制御します。寸法拘束された図形の上にカーソルを重ねると、青い拘束グリフが表示されます。 |
選択プレビューを表示する遅延時間 | PREVIEWDELAY | カーソルの下の(サブ)図形をハイライト表示させる猶予時間をミリ秒で指定します。 |
グリップ設定
グリップシステム変数がゼロ以外の場合、選択した図形にグリップが表示されます。
グリップ設定は、設定ダイアログボックスの図面カテゴリ、2D作図グループの表示/ビューにあります。
グリップを使用して図形を操作できます。(グリップの編集参照)
名前 | システム変数 | 説明 |
---|---|---|
グリップ | GRIPS |
GRIPSの値は、0、1、または2にすることができます。 0:グリップを表示しません。 1:グリップを表示します。ポリライン端点グリップ。 2:グリップを表示します。ポリラインの端点と中点グリップを表示します。 |
ブロック内のグリップ | GRIPBLOCK | ブロック内の図形のグリップ表示をオン/オフで切り替えます。 |
グリップの色 | GRIPCOLOR | 選択されていないグリップの色を設定します。デフォルトの色は緑です。(色インデックス No.72) |
選択されたグリップ色 | GRIPHOT | 選択されたグリップ、いわゆるホットグリップの色を設定します。 デフォルトの色は赤です。(色インデックス No.240) |
グリップ色 | GRIPHOVER | カーソルがグリップの上に停止しているだけで、選択されていない時のグリップ色を設定します。 デフォルトの色は青です。(色インデックス No.150) |
グリップサイズ | GRIPSIZE | グリップボックスのサイズをピクセル単位で設定します。 デフォルト値 = 4 |
グリップ図形範囲 | GRIPOBJLIMIT | 選択したオブジェクトの数がGRIPOBJLIMITの値を超えた場合に、グリップの表示を抑制します。 ゼロに設定すると、すべてのグリップが表示されます。 |
グリップヒント | GRIPTIPS | (未サポート) グリップのヒントがサポートされているカスタム図形やダイナミックブロック上のグリップにカーソルを合わせた時に、グリップのヒントを表示するかどうかを決めます。 |
グリップへの吸着 | ENABLEATTRACTION | グリップの吸着オン/オフを切り替えます。 |
グリップへの吸着範囲 | ATTRACTIONDISTANCE | グリップ吸着距離を設定します。この距離範囲内にカーソルがある場合、カーソルはグリップに吸着します。 |