HSPC (Hexagon Smart Point Cloud)

HSPCは新しい点群形式です。

はじめに

HSPCは、点群データを処うための強力かつ堅牢な形式です。BricsCADでは、点群を次の2とおりの方法で処理できます。

  • 従来の点群キャッシュ形式に、強力な圧縮、点群データの最適なグラフィカル表現など、あらゆる利点を備えたものです。
  • HSPC形式は、Hexagon研究グループによって作成された形式であり、前処理中または前処理後に、ポイントごとに、メタデータを保存できます。

HSPCについて

HSPC形式は、結果的にグラフィカル表現の訴求力がわずかに低くなる可能性があります(一部の領域でサーフェスの密度が低く表示されることがあります)。一方、この形式の利点は、使用可能なメタデータに基づいて表示されるポイントを制限できることです。このキャッシュ形式を選択し、構造化された分類済みの点群を読み込む場合、次のことが可能になります。

  • 点群の領域を表示、作成、編集する。これにより、点群に対して実施したトリミングを保存できます。領域はキャッシュの横に保存されるため、点群をアタッチするすべての図面でそれらが使用可能になります。
  • スキャン位置の表示/非表示の切り替え。登録された点群全体(つまり、すべての固定スキャン位置の合計)を表示するだけの表示方法に縛られることがなくなります。1つまたは複数のスキャン位置のデータのみを対象にするように選択できます。そのため、表示されるポイント数が少なくなり、パフォーマンスが大幅に向上します。また、効率的に実行可能なデータセットを得るために点群を手動でトリミングする必要がなくなります。
  • 読み込んだ点群内の分類を使用する。これによっても、ユーザーは限定したデータセットで処理ができます。現在、LAS/LAZ形式で既に定義済みのクラスがサポートされています。将来的には、分類の追加も許可する予定です。

点群の処理形式をBricsCAD設定ダイアログで選択できます。これは、POINTCLOUDHSPCシステム変数の値を定義することにより選択します。デフォルトのキャッシュ形式はHSPCに設定されています。