図形のコピー
COPYコマンドは、カレントの図面内の図形をコピーします。標準の方法は、図形を選択し、コピーの開始点(基点)と終了点(2点目)を指定します。また、コピー距離は方向ベクトル(X、Y、Z)として指定することもできます。
COPYMODEシステム変数で、単一または複数のコピーの作成を指定します。
COPYCLIPコマンドは、図形をクリップボードにコピーします。クリップボードは、PASTECLIPコマンドやPASTEBLOCKコマンドを使用して、現在の図面または別の図面に貼り付けることができます。
一般的な手順
- COPYコマンドを起動します。
プロンプト表示:コピーする図形を選択 [選択オプション (?)]:
- 図形を選択します。
セット内の図形: 1
- プロンプト表示:コピーする図形を選択 [選択オプション (?)]:
カレントのコピーモード: 連続(M)
プロンプト表示:基点を指示 [移動距離 (D)/モード (O)]<移動距離 (D)>:
- 点を指定します。
コピーされた選択図形はダイナミックに移動します。
プロンプト表示:2点目を入力、または [配列複写 (A)]<移動距離として基点を使用>:
- 点を指定します。
選択図形の最初のコピーが作成されます。
2番目のコピーはダイナミックに動きます。
プロンプト表示:2点目を入力 [元に戻す (U)/配列複写 (A)/繰り返し (R)/終了 (E)]:
- 以下のいずれかの操作を行います:
- 複数のコピーを作成するには、点を指定し続けます。
- Enterを押して終了します。
繰り返しオプションの使用
- 一般的な手順(上記参照)のステップ1~5を実行します。
プロンプト表示:2点目を入力 [元に戻す (U)/配列複写 (A)/繰り返し (R)/終了 (E)]:
- 繰り返しオプションを選択します。
カーソルを移動すると、一定の間隔で複数のコピーが作成されます。
プロンプト表示:終点を選択 (<ENTER> で繰り返し数をキー入力)
- 以下のいずれかの操作を行います:
-
希望するコピー数が表示されたときにクリックします。
- Enterを押します。
プロンプト表示:繰り返し数を入力 <1>:
希望するコピー数を入力し、Enterを押します。
-
配列複写オプションの使用
- 一般的な手順(上記参照)のステップ1~4を実行します。
プロンプト表示:2点目を入力、または [配列複写 (A)]<移動距離として基点を使用>:
- 配列複写オプションを選択します。
プロンプト表示:配列複写のアイテム数を入力:
- アイテムの数を指定します。
配列はダイナミックに表示されます。
プロンプト表示:2点目を入力、または [フィット (F)]:
- 以下のいずれかの操作を行います:
-
配列内の各アイテム間の距離を定義する点を指定します。
- フィットオプションを選択します。
プロンプト表示:2点目を入力、または [配列複写 (A)]:
配列の最初の項目と最後の項目の間の距離を定義する点を指定します。
-
- 以下のいずれかの操作を行います:
- コピーを作成し続けます。
- Enterを押して終了します。
選択図形をブロックとしてコピー
-
ブロックとしてコピーしたい図形を選択します。
- COPYBASEコマンドを起動します。
プロンプト表示:基点を指示:
- 点を指定します。
選択数 xx 個
-
(オプション) 別の図面に切り替えます。
- PASTEBLOCKコマンドを起動します。
プロンプト表示:挿入点を指示:
- 点を指定します。
選択した図形がブロックとして貼り付けられます。
- (オプション)EXPBLOCKSコマンドを起動し、図面エクスプローラ - ブロック設定ダイアログボックスでブロックの名前を変更します。
図面間で図形をコピー
図形は次の方法を使用して図面間でコピーします。
- COPYCLIPとPASTECLIP*:デフォルトの基点を使用して選択図形をコピーします。
- COPYCLIPとPASTEORIG:元図面の座標を使用して選択図形をコピーします。
- COPYBASEとPASTECLIP*:ユーザー定義の基点を使用して選択図形をコピーします。
- COPYBASEとPASTEBLOCK:選択図形をコピー先図面のブロックとしてコピーします。
*プロンプト表示:[挿入基点を選択]でEnterを押すと、コピー元図面の座標を使用して選択図形を貼り付けます。(= PASTEORIGコマンドと同等)