OPTIMIZE [最適化]

2D図形や3D図形の図面の不正確な部分を修正します。

BricsCAD Lite; BricsCAD Pro; BricsCAD Mechanical; BricsCAD BIM

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説明

このコマンドは、2D図形または3D図形のどちらでも動作します。サポートされている2D図形は、線分・円弧・ポリラインです。線と線の小さなギャップや、垂直線・水平線・対角線の修正を行います。

サポートされている3D図形は、ソリッド・3Dリージョン・サーフェスです。直交面に平行に近い面をその直交面に一致させたり、異なるソリッドに属する面を直交面に一致させるなどの補正を行います。

コマンドを実行すると、最適化コマンドパネルが開きます。

注:
  • OPTIMIZEコマンドのオプションは、最適化コマンドパネルのオプションと同じです。
  • 最適化コマンドパネルでは、ライブフィードバックのオンとオフを切り替えることができます。オンにすると、選択したオプションに一致する図形がハイライト表示され、最適化される図形の数が表示されます。

使用方法

以下の2通りの方法で、図形の最適化を開始することができます:

図面全体
このオプションを選択すると、現在のビューポートでフリーズしていないすべての図形を入力に使用できます。
選択オプション
選択方法を選ぶことができます。SELECTコマンドを参照してください。

2Dモードでのコマンドオプション

基準角度を変更
このオプションは、どの図形をどの方向に基づいて最適化するかを決定します。
注: 最適化コマンドパネルで、指定した角度未満の線を修正オプションの値を設定してください。
水平線
角度公差にしたがって、水平な線に修正します。
垂直線
角度公差にしたがって、垂直な線に修正します。
45°斜線
角度公差にしたがって、45°の斜線に修正します。
すべて
角度公差にしたがって、わずかに角度のついた線を、水平な線、垂直な線、45°斜線に修正します。
無し
図形の向きに応じた修正を行いません。
公差を変更
最適化の際に使用するパラメータの公差を設定します。
角度公差
ワールド座標系(WCS)に対して、角度公差を度数で設定します。角度公差にしたがって、ほぼ水平、ほぼ垂直、ほぼ45°斜線を最適化します。
注: 最適化コマンドパネルで、指定した角度未満の線を修正オプションの値を設定してください。
距離公差
距離公差を設定します(を参照)。設定した距離未満の平行線を1つにします。
注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、指定した距離未満の平行な線を揃えるオプションの値を設定してください。
丸め精度
丸め精度を設定します(を参照)。座標値を小数以下の指定した桁数に丸めます。
注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、指定した値に座標を丸めるオプションの値を設定します。
ギャップ公差
ギャップ公差を設定します(を参照)。同一線上の線と線のギャップが、ギャップ公差より小さい場合にギャップを閉じます。
注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、ギャップを閉じるオプションの値を設定します。この値より小さいギャップは、図面内で赤い半透明の円で示されます。ピッカー()を使用して、図面内の2点を指定してギャップ公差を設定することもできます。

T接続を修正(はみ出し部分をトリム、足りない部分を延長)オプションをオンにすると、はみ出した線をトリムしたり、線を延長してギャップ公差の範囲内のT接続のギャップを閉じます。

注: 値は図面の挿入単位で表されます(INSUNITSシステム変数を参照してください)。
オプションを変更
ギャップを閉じるかどうか、線を基準とする方向に揃えるかどうか、図面の座標を丸めるかどうか、を指定します。
ギャップを閉じる
このオプションを有効にすると、ギャップ公差未満の線と線のギャップを閉じます。
注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、ギャップを閉じるオプションの値を設定してください。
線を修正
このオプションを有効にすると、指定した角度公差とのずれが小さい場合、図形を基準(水平、垂直、45°斜線)に合わせて修正します。
注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、指定した角度未満の線を修正オプションの値を設定してください。
注: このオプションを無効にすると、指定した値に座標を丸めるオプションも無効になります。
線を揃える
このオプションを有効にすると、ほぼ同一線上にある線を揃えて配置します。
注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、指定した距離未満の平行な線を揃えるオプションの値を設定してください。
座標を丸める
このオプションが有効な場合、座標を丸め精度で丸めます。

このオプションを無効にすると、図面は丸められなくなります。

注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、指定した値に座標を丸めるオプションの値を設定してください。
注: この動作は丸め精度の設定によって制御されます。
すべて有効化
ギャップを閉じる線を揃える座標を丸めるなどのオプションをすべて有効にします。
入力選択を変更
コマンドで使用する図形を新たに選択することができます。
設定の適用とプレビュー
修正されたセグメントのプレビューを作成します。結果を承諾するか、リセットすることができます。
選択を保持
このボタンをクリックすると、最適化はキャンセルしますが、ハイライトされている線の選択状態は維持されます。このオプションで、図面内の最適でない線を選択することができます。
3Dモードへ切り替え
モードを3Dに切り替えます。

3Dモードでのコマンドオプション

基準面を変更
このオプションは、面の位置を修正するときの基準面を決定します。XY平面、YZ平面、XZ平面、またはそのすべてを選択することができます。
公差を変更
このオプションでは、最適化の際に使用するパラメータの許容範囲を設定できます。
角度公差
面と面の相対的な位置関係を表す角度公差の値設定します。
注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、指定値未満の面を修正オプションの値を設定します。
距離公差
距離公差を設定します(を参照)。

公差内の面を揃えたり平行または垂直に修正します。

注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、指定した距離未満の平行な面を揃えるオプションの値を設定してください。
丸め精度
丸め精度を設定します(を参照)。座標値を小数以下の指定した桁数に丸めます。
注: 最適化コマンドのコンテキストパネルで、指定した値に座標を丸めるオプションの値を設定します。
注: 値は図面の挿入単位で表されます(INSUNITSシステム変数を参照してください)。
オプションを変更
面の位置を補正するためにオプションを変更します。
面を揃える
このオプションは、選択範囲内の面を公差の値にしたがって揃えます。
基準面に平行
このオプションは、選択した面を公差の値にしたがって、選択した基準面に対して平行にします。
基準面に垂直
このオプションは、選択した面を公差の値にしたがって、選択した基準面に対して垂直にします。
座標を丸める
このオプションが有効な場合、座標を丸め精度で丸めます。

このオプションを無効にすると、図面は丸められなくなります。

注: この動作は丸め精度の設定によって制御します。
すべて有効化
3D面に関するすべてのオプション(揃える、平行、垂直)が使用できます。
入力選択を変更
コマンドで使用する図形を新たに選択します。
設定の適用とプレビュー
修正した面のプレビューを作成します。結果を承諾するか、リセットすることができます。
選択を保持
このボタンをクリックすると、最適化を行わずにコマンドをキャンセルしますが、ハイライトされた行の選択状態は維持されます。このオプションでは、図面内の最適でない図形を選択することができます。
2Dモードへ切り替え
モードを2Dに切り替えます。