BIMデータ構造
プロジェクトデータベース
BIMプロジェクトは、単一または複数のDWGファイルで構成することができます。
- 単一DWGファイルのBIMプロジェクト
- DWGファイルが 1 つしかない場合、そのファイルには完全なBIMプロジェクトが含まれており、プロジェクトデータベースがDWGファイルに埋め込まれています。
- 複数DWGファイルのBIMプロジェクト
- DWGファイルが複数ある場合、プロジェクトデータベースは拡張子.bsyslibが付いた外部ファイルとして保存され、プロジェクト内のすべてのDWGファイルで使用されます。
これらのDWGファイルは、空間位置、プロパティ定義、複合材などプロジェクトレベルのデータの一部が共有されます。このデータは外部BSYSLIBファイルに保存され、このファイルがさまざまな DWGファイルから直接読み取られます。
さらに、プロジェクト内の各DWGファイルには、外部 BSYSLIBファイルの内部バージョンであるプロジェクトデータベースも埋め込まれています。1 つのDWGファイルで作業する場合、このBSYSLIBファイルの内部バージョンが使用されます。これにより、各ユーザーは干渉を受けることなくローカルコピーから作業を行えます。
DWGファイルを保存するときのみ、BricsCAD®は以下の方法ですべての変更を外部プロジェクトBSYSLIB ファイルと同期させます。- DWGファイル内で行った更新をBSYSLIBファイルの内部バージョンにプッシュ(追加)する。
- 他のプロジェクトメンバーが行った変更をプルする(取り出す)。
注:- DWGファイルを保存すると、BricsCAD®は外部BSYSLIBファイルをロックして、同時に2 人のユーザーがファイルにデータを保存できないようにします。
- 2人のユーザーが同じデータを変更すると、BricsCAD®は最新の変更を採用し、作業が上書きされたユーザーにはシステムから通知が送付されます。
DWGファイルには建築要素として分類されたDWG図形が含まれており、複合材をアタッチすることができます。プロジェクトで使用されるすべての複合材は、プロジェクトデータベースに格納されます。
セントラルデータベース
複数のBIMプロジェクトで複合材や建築マテリアルを再利用するために、プロジェクトデータベースに加えて、セントラルデータベースを指定することができます。セントラルデータベースはBSYSLIBファイルで、通常は複数のプロジェクトで共通する場所に保存されます。セントラルデータベースから複合材や建築マテリアルがBIMプロジェクトで使用されると、プロジェクトデータベースへ自動的に読み込まれます。BIMデータベースを維持/拡張するために、書き込み権限を持つユーザーは、あるデータベースから他のデータベースへ複合材や建築マテリアルをドラッグすることができます。
マテリアルと複合材
BIMデータベースは建築マテリアルと複合材から構成されます。建築マテリアルには、外観、価格、製造元など、各建築材に関する情報が含まれています。複合材には、複合材内の構造によって定義される、建物要素の構造に関する情報が含まれています。複合材内の構造はそれぞれ建築マテリアルを指し、特定の厚さを持ちます。
柔軟性
モデリングでの柔軟性は、建物情報のアタッチでも同様です。複合材は、壁、スラブ、屋根、およびジェネリック複合材にグループ化されていますが、どのようなタイプの複合材でも、どのようなDWG図形にもアタッチできます。特定の幾何学的特性を持つ3Dソリッドにアタッチすると、複合材の厚さが壁やスラブの厚さを定義するために使用され、断面形状にさまざまな画層のハッチングパターンを適用することで、壁やスラブの構造が表示されます。3Dソリッドに固定の厚さまたは最小の厚さの複合材が割り当てられ、この厚さをジオメトリに適用できない場合、選択した複合材とソリッドのジオメトリとの間に非互換性があることを示すために、断面が赤色で表示されます。
BIM複合材パネル
すべてのBIMデータベース機能は、ドッキング可能なBIM複合材パネルから使用可能です。
マテリアル
マテリアルの定義は、建築マテリアルの外観と特性を説明しています。

複合材層
複合材は、順序づけられた複合材層の集合によって、建物要素の構造を記述します。各複合材層は以下のフィールドを持ちます:
- パターンとマテリアルの名前:この層の建築マテリアルです。
- 機能:(無し、構造材、基材、断熱材、仕上げ材1、仕上げ材2、膜)のいずれか1つ。現在、この欄は情報提供のみを目的としています。
- 厚さ:層の厚さを定義します。

