TRANSPARENCY [イメージ透過性]
モノトーンなイメージ(画像)の透過性を切り換えます。

アイコン:

使用方法
このコマンドは、ある種のイメージに対して透明度を設定することができます。透明性がオンのとき、イメージの背景色は透明です。
注: 図形の透過性を変更するには、LAYERコマンド及びPROPERTIESコマンドの透過性プロパティを使用します。
このコマンドで処理できるイメージは、大きく分けて2種類あります。
- アルファチャンネルの形で透明度を含むイメージで、通常はPNGとTIFF形式です。
- アルファチャンネルを含まないイメージ。
アルファチャンネルを含むイメージの例
アルファチャンネルを持つイメージは、TRANSPARENCYコマンドで処理することができます。イメージにコマンドを実行する前に、その透明なピクセルは白として表示されます。このコマンドをイメージに対して実行すると、その透明な画素は表示されなくなります。
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アルファチャンネルを持つ画像は、他の画像の上に配置され、透明なピクセルは白で表示されます。 |
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イメージ上でコマンドを実行すると、透明なピクセルが表示されなくなります。 |
アルファチャンネルを含まないイメージの例
このようなイメージは、加工する前にフォトエディターでモノクロパレットに変換する必要があります。
このコマンドの影響を受けて、満足のいく結果が得られるイメージには、いくつかの条件があります:
1.イメージはTIFF、BMP、PNGのいずれかのグラフィック形式であること。
2.イメージの背景色は、白または白に極めて近い色であること。
3.ピントの合った被写体と背景のコントラストが良いイメージであること。
4.フォトエディターで、「しきい値」調整を適用すること。そうすれば、イメージの色は白と黒の2色だけになります。
5.イメージは、色ビット深度1のグラフィック形式で保存する必要があること。
注: カラービット深度1での保存は重要なステップです。イメージに白黒の色しかなくても、グラフィック形式はこれとは異なる可能性があります。図面にイメージを貼り付ける前に、グラフィック形式を確認してください。
イメージ上でコマンドを実行すると、白い画素が透明になります。
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白背景のイメージを他の図形の上に配置すると、下のようになります。 これはあくまでビジュアライズのためのものです。元イメージは図面に添付しないでください。 |
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イメージは、しきい値調整を適用し、カラービット深度1に変換した後、図面に貼り付けています。 |
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イメージ上でコマンドを実行すると、透明なピクセルが表示されなくなります。 |
JPEGのような他のグラフィック形式は、このコマンドの影響を受けません。これらの形式を持つファイルは、上記の仕様で出力できるフォトエディターで変換する必要があります。
コマンドオプション
- 選択オプション
- 選択方法を選択できます。SELECTコマンドを参照してください。
- 透過モードを入力[オン/オフ]
- 選択したイメージの透明度を切り替えます。